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《基本情報》

◯会社名(証券コード)
楽天株式会社 (4755)

◯今回の分析対象

平成29年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
https://corp.rakuten.co.jp/investors/documents/results/ 


 
《筆者が持つ楽天株式会社のイメージ》

 楽天といえば、Amazonに次ぐ巨大ECサイト「楽天市場」をはじめ、「楽天トラベル」や「楽天銀行」など様々なサービスを展開しています。私は関西に住んでいますが、ディズニーが好きで毎回楽天トラベルを使っています。支払いは楽天カードです。100円で1ポイントはかなりお得感がありますね(以前は1000円で1ポイントの某クレジットカードを使っていました)。



《分析》

 
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 まずこれが楽天の1年間での株価の推移です。高い時には1400円もあった株価が現在は700円代にまで落ち込んでいます。では、この継続的な株価下落の原因は何かを「決算短信」を使って見ていきたいと思います。


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 これが楽天株式会社の決算短信の一部です。私が思う決算短信で最も見るべき箇所は、(1)連結経営成績、(2)連結財政状態、(3)連結キャッシュフローの状況の3箇所です。
 
 「連結」とは、親会社である「楽天株式会社」だけでなく、「楽天銀行株式会社」や「楽天証券株式会社」といった国内・海外の子会社・関連会社を含めたグループ全体の情報であるということを意味します。

  連結決算とは、親会社だけでなく、国内・海外子会社および関連会社を含めたグループ全体の決算方法のことです。連結決算では、企業グループ全体の貸借対照表や損益計算書を連結財務諸表として公開しています。
 
(引用:SMBC日興証券 初めてでもわかりやすい用語集 https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/re/J0100.html) 


◯連結経営成績

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 まず(1)連結経営成績を見ていきます。売上収益や営業利益、当期利益は増加しており、経営成績としては良さそうです。

(*売上収益は伸びていても営業利益等は伸びていないという状況もあり得ます。これは、例えば商品を割引して売った場合に、販売個数は増えるけれど、利益はあまり出ていないといった状態を表しています。この場合は注意が必要です。)

◯連結財政状態

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 次に(2)連結財政状態を見ていきます。「資産」と「資本」の違いにご注意ください。資産合計とは、負債と資本(純資産)の合計額を表しています。ここでは「自己資本比率」を見ていきます。自己資本比率とは、簡単に言うと会社全体の資産(資産合計)のうち返済義務のない資産(資本合計、純資産)がどのくらいの割合を占めているのかを表すものです。今回の楽天株式会社の場合は以下の式で求められます。

自己資本比率=資本合計(純資産)/ 資産合計×100
=683 / 6184 × 100
=約11%

 自己資本比率の適正値は業種によって様々なので一概には言えませんが、一般的に自己資本比率が40%を超えていれば倒産はしないだろうと言われています。今回の場合は約11%ですので会社全体の資金繰りはそれなりに厳しい状態ではないかと思われます。

◯連結キャッシュフローの状況 

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最後に(3)連結キャッシュフローの状況を見ていきます。

・「営業活動によるキャッシュフロー」とは、通常の営業活動での収入と支出がどうなっているかを表しています。楽天の場合前年と比較して大幅にプラスになっているので、健全かつ順調な営業ができている(利益を上げている)と言えます。

・「投資活動によるキャッシュフロー」とは、企業が設備投資等の投資に費やした額と、現状の設備等を売却して得た額の差額です。投資額が大きくなるほど投資活動によるキャッシュフローはマイナスになります。営業活動によるキャッシュフローの額を超えて巨額の投資が行われていることがわかります。

・「財務活動によるキャッシュフロー」とは、資金の調達額と返済額の差額です。借入額等が大きくなるほどプラスになります。この値も去年と比べて大幅に増加していますので、投資に必要な額を借り入れで賄っていると判断できます。


◯株価下落の原因
 
 以上を踏まえてなぜ楽天の株価が継続的に下落しているのかを考えていきます。まず、楽天のこれまでの営業活動による利益は大幅に増加しており、この点は株価の押し上げ要因になるでしょう。しかしそれを上回るほどの株価押し下げ要因のうち、一番大きい要因は楽天の「携帯電話事業」への参入によるものだと考えられます。
 
 「携帯電話事業」に参入するには莫大な設備投資が必要であるため(独自の回線を整備するためには基地局含め約6000億円の投資が必要だとも言われています)、その投資費用を回収することができるのか、他の楽天のサービスとの相乗効果はどの程度期待できるのか、他者との競争に勝てるのかといった点に投資家が不安を覚えたからだと考えられます。

 実際に「投資活動によるキャッシュフロー」が大幅にマイナスで、「財務活動によるキャッシュフロー」が大幅にプラスであったことから、多額の資金を借り入れて多額の設備投資をしていることが見て取れます。また、自己資本比率も現状でさえ低い水準なのに、今後も設備投資のためにさらに低くなる可能性もあります。




《結論・まとめ》 

 楽天株式会社の既存の事業に関しては大きな利益を上げており、かなり調子がいいと言えます。しかし、「携帯電話事業」への参入による財務状態の悪化、投資額に対してどれだけ利益を上げられるかが不透明であるという点が懸念されて株価の継続的な下落を招いていると考えられます。
 
「携帯電話事業」への参入が株価下落の原因というのは月並みな結論ではありますが、「決算短信」を読み解くことを通じて、なぜ「携帯電話事業」参入が株価を継続的に押し下げているのかに根拠を持たせることができたと思っています。


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